(台北中央社)中央銀行は23日、昨年11月の野球の国際大会「プレミア12」で初優勝を飾った台湾代表をたたえる記念硬貨の予約受け付けを開始した。3万6000枚の数量限定で、購入は1人1枚まで。
中央銀行によれば、額面は50台湾元(約250円)で、販売価格は1600元(約7200円)。硬貨は銀製で、表には選手たちがトロフィーを掲げるなどして歓喜する姿が、裏には選手が投球、打撃、捕球を行う姿がデザインされた。決勝戦が行われた日付の「2024.11.24」などの文字も刻まれる。
中央銀行発行局の鄧延達局長は、記念硬貨の準備過程では、同銀行として台湾の野球協会やプロ野球連盟、プレミア12主催者の世界野球ソフトボール連盟(WBSC)に出向き、試合時の写真をデザインに使用する許可を得たと説明。硬貨を通じて優勝の感動を未来につなげられればと期待を寄せた。
予約は、中央銀行から販売を委託された台湾銀行の専用サイトと店舗窓口で7月2日まで受け付ける。購入希望者が多い場合には抽選を行う。引き渡しは11月の予定で、同銀行の店舗に受け取りに出向く必要がある。
▽紙幣の図柄変更は「慎重に検討」
鄧氏は、頼清徳(らいせいとく)総統が昨年12月に「実現させる」と宣言した500元紙幣の図柄をプレミア12の台湾代表チームに変更する計画についても言及。紙幣の図柄変更に関するプロセスは複雑で、影響範囲が非常に広いため、現在は中央銀行として慎重に検討し、各方面の意見を収集している段階だとした。