(台北中央社)体操アジア選手権は20日、中国貴州省の遵義で男子の種目別決勝が行われ、あん馬で李智凱(30)が銅メダルを獲得した。約2年にわたった低迷期に終止符を打った。
予選を6位で通過した李。8人が出場した決勝では最初に演技し、難度を示すDスコア(演技価値点)で5.5点、出来栄えを示すEスコア(実施点)では8.633点を獲得し、合計14.133点をたたき出した。1位はウズベキスタン、2位は中国の選手だった。
2021年の東京五輪で銀メダルを獲得した他、世界ユニバーシティー大会(旧ユニバーシアード)で3連覇、アジア大会で2連覇するなどし、台湾で「あん馬王子」の座を確立したものの、24年のパリ五輪出場を逃した後は、負傷やルール変更に苦しみ、約2年にわたり国際大会の表彰台から遠ざかっていた。
李は中央社の取材に対し、約10年前にも同様のスランプがあったが、諦めずに修正と練習を繰り返して殻を破れたと言及。今回も失敗から学び続け、不調を克服する努力を重ねたからこそ、同大会の種目別で初となるメダルを獲得できたとし、初心を取り戻せたような気持ちだと語った。
コーチの林育信さんは「とても感動しているし、ほっとした気持ちもある」とコメント。今後は演技の難易度をさらに高め、9月に愛知県で開幕するアジア大会で3連覇、さらに世界選手権やロサンゼルス五輪に向けても挑戦していく予定だと話した。
今回のアジア選手権で、台湾は男子団体で5位に入り、10月に行われる世界選手権への出場を決めた。