(台北中央社)台湾プロ野球、台鋼ホークスは25日、小野寺賢人投手がチームを去り、日本に帰国すると発表した。「戦力調整のため」としている。昨年はシーズン序盤から先発の一角を担い1軍で9試合に登板したものの、6月に肘を負傷。今季は2軍で調整してきたが、1軍復帰はかなわなかった。
2021年から23年までBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズに所属。23年の台湾ウインターリーグで初めて台鋼の一員としてプレーし、翌年に正式加入した。
台鋼は小野寺について、昨年は「ホークス1軍元年の重要な戦力」として先発9試合で2勝4敗、投球回50回2/3、被安打37、奪三振25、防御率2.31と良い成績を残したと紹介。今季は2軍で14試合に登板し、うち11試合で先発、7勝を挙げて現時点での2軍の最多勝利をマークしている他、奪三振は39で2軍の3位につけているとたたえた。
また、試合以外ではユニークなダンスや歌を披露するなど、親しみやすくユーモラスな一面もあり、かわいらしさでもファンの心をつかんだとした。
29日には、本拠地・澄清湖野球場(南部・高雄市)での試合後に退団セレモニーが開催される。
小野寺は26日、自身のSNSを更新し、台湾で関わった人々に「たくさん良くしていただいた」と感謝を表明。現役は続行する考えだと明かした。