(台北中央社)台湾で2014年、日本で翌年に公開された台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」のリバイバル上映が、台北と南部・高雄の映画館で始まった。13日には台北市内で記者会見が行われ、出演俳優らと共に出席したマー・ジーシアン(馬志翔)監督は、野球の国際大会「プレミア12」で台湾代表が優勝し、多くの人々が自信をつけたことに触れ、野球への情熱を持って劇場でKANOを見てほしいと呼びかけた。
KANOは日本統治時代の1931(昭和6)年、嘉義農林学校(現・嘉義大学)野球部が夏の甲子園に出場して準優勝を果たした物語を描き、台湾で大ヒットした。
大学で野球部に所属する傍ら、KANOでエースの呉明捷を演じたツァオ・ヨウニン(曹佑寧)は、この10年間何度もKANOを見返したと明かし、気持ちが沈んだ時の良い薬になり、芸能界に踏み入れた当時の情熱を取り戻していたと語った。
また親交のあるプレミア12台湾代表のキャプテン・陳傑憲外野手については、「統率力とパワーがあり、尊敬していた」、「今回の彼の活躍は、意外なこととは思わない」と称賛。一方で野球の道を諦め、俳優業への専念を決めたことについては、「後悔の文字はない」と語った。