(台北中央社)作曲家の劉家昌さんが2日、がんのため死去した。83歳だった。遺族が3日、明らかにした。劉さんは「華語流行音楽の父」とも呼ばれ、1970~80年代に台湾や香港の音楽界を席巻した。テレサ・テンさんやフェイ・ユーチン(費玉清)さんら人気歌手に楽曲を提供し、数多くの名曲を残した。
1941年、ハルビン生まれ。作曲家としての代表作にはテレサ・テンさんの「独上西楼」、フェイ・ユーチンさんの「晩安曲」、ジュディ・オングさんの「海鴎」などがある。また、日本の「内山田洋とクール・ファイブ」やさだまさしさんらの楽曲の中にも、劉さんの曲に日本語歌詞を付けて歌ったものがある。
作詞家や歌手、映画監督、俳優としても活躍し、監督を務めた抗日映画「梅花」(1976年)は第13回ゴールデン・ホース・アワード(金馬奨)で作品賞を受賞した。