(台北、台南中央社)農業部(農業省)は7日、台風4号による農林畜水産被害額が2億5716万台湾元(約12億8500万円)に達するとの推計を発表した。
農産物関連の被害額は2億3791万元(11億8800万円)で、ブンタン(文旦)が1億1840万元(約5億9000万円)と最も大きかった。その他、龍眼やポンカン、食用トウモロコシ、バナナなども被害を受けた。全体の被害面積は3328ヘクタールに達した。
県市別では、南部・台南市が全体の82%に当たる2億1024万元(約10億5000万円)の被害を受けた。南部・嘉義県、中部・雲林県、南投県も被害が大きかった。
民間の施設については、主に防風ネットなどの農業施設や、家禽舎・畜舎が被害を受けた。被害額は1690万元(約8442万円)だった。
台南市はブンタンの産地として知られる。黄偉哲(こういてつ)台南市長はこの日、被災した市内の主要ブンタン産地を視察し、収穫可能な量は本来の1~3割にとどまるとの見通しを示した。