(台北中央社)台湾の航空会社、チャイナエアライン(中華航空)は8日、北部・桃園市内のホテルで、米航空機大手ボーイングと、次世代大型機「777X」シリーズの777-9型旅客機と777-8F型貨物機の発注に関する契約を結んだ。2030年から順次引き渡される見込み。
契約には777-9型機10機と777-8F型機4機の確定発注に加え、9機の追加発注のオプションも含まれている。
同社は、台湾の航空会社で初めて777Xシリーズを導入すると強調。777-9型機は北米や欧州路線などの長距離路線に投入し、777-8F型機は現在運用している777F型機と併用して貨物輸送を強化する方針で、旅客・貨物の両面で国際的なネットワークを拡充し、競争力の向上を図るとした。
また777-8F型機は、現在の貨物輸送の主力である777Fと同一規格であるため、管理や機材繰りで柔軟性があり、作業効率の向上、貨物輸送ネットワークの構築などに有利だと説明した。
同社の高星潢董事長(会長)は、777-9型機は高需要路線の主力機になるとし、プレミアムビジネスクラスの座席数を増やし、ハイエンド市場のニーズに応えると語った。