(台北中央社)台北市南港区で20日午後、大型商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと台北南港」が開業し、多くの来店客でにぎわった。三井不動産が台湾で展開する商業施設としてはアウトレットモールを含め5施設目で、台北市では初。全テナントが開業する予定の2026年には、1年間で100億台湾元(約450億円)の売り上げを目指すとしている。
施設内に出店するのはアパレルや日用品店、飲食店、映画館、日系スーパーマーケットの「ロピア」など。南部・嘉義市の鍋料理店「林聡明砂鍋魚頭」が台北市に初進出した他、来年には子ども向け職業体験テーマパークで、台湾初の「キッザニア」もお目見えする。
同施設の呉政穎店長によれば開業時点の出店数は計画全体の約80%に相当する237店舗で、今年5月には95%以上の店舗がオープンする見込み。来年下半期には約300店舗が出そろう予定。
同施設は台湾の金融大手、中国信託金融ホールディングス傘下の台湾人寿が開発する中国信託金融園区内に開業した。記念式典に出席した台湾人寿の許舒博董事長(会長)はあいさつで、施設がある開発地区は南港の新たなランドマークとなるだけでなく、台北市最大のショッピングセンターになると述べた。
三井不動産は台湾で同施設の他に「ららぽーと」1施設(中部・台中市)、「三井アウトレットパーク」3施設(北部・新北市、台中市、南部・台南市)を展開している。ららぽーとは南部・高雄市にも来年、開業を予定している。