(高雄中央社)宇宙飛行士の若田光一さんが2日、南部・高雄市で開催中の台湾宇宙国際年会(TASTI)に出席し、基調講演を行った。若田さんは、航空宇宙産業の発展が台湾の科学技術分野での地位向上を後押しするだろうとの考えを示した。
5回の宇宙飛行を経験した若田さんは、過去数十年で台湾は航空宇宙産業において重要なマイルストーンを達成し、宇宙産業の新興列強への道を順調に歩んでいると言及。台湾が複数の科学技術分野、特に半導体分野で世界をリードしていることに触れ、高度2000キロメートルまでの低軌道(LEO)の運用や有人宇宙飛行任務が、科学技術分野における台湾のけん引役としての地位をさらに高めることだろうと述べた。
年会は国家宇宙センター(国家太空中心、TASA)が主催。昨年に続き2回目の開催となった。11月30日から4日まで高雄展覽館で開かれ、参加者数は延べ2000人に上る見通し。