(台北中央社)台湾の通信大手、中華電信とNTTは29日、台湾と日本の間で世界で初めてとなる次世代通信基盤「IOWN」(アイオン)を活用し、全て光信号でやりとりする国際間オールフォトニクス・ネットワーク(APN)を開通させた。約3000キロ離れた2地点間で、片道約17ミリ秒の超低遅延かつ揺らぎのない安定した情報通信が可能になった。
この日は台日の会場をつないだセレモニーが開かれ、台北の会場に集まった報道陣からは半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が率先して導入する可能性に期待が寄せられたが、中華電信の郭水義董事長(会長)は、NTTと協力してより多くの企業が率先してIOWN技術を導入することを望むと語るにとどめた。
また今後はNTTと緊密に協力してIOWNのクリエーティブな技術を発展させ、全世界にIOWN技術を広めると意欲を示した。