台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、NSO)は19日、台北市の国家音楽ホールで開催するコンサートで、日本のバイオリニスト、諏訪内晶子さんと共演する。諏訪内さんは18日、指揮者の準・メルクルさんと共に記者会見に臨んだ。
今回ソリストとしてNSOと共演するマックス・ブルッフ作曲の「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、数えきれないほど演奏したことがあるという諏訪内さん。メルクルさんとの共演も10回以上になるとし、今回はこれまでとは違った火花を散らせるだろうと期待をのぞかせた。
20代のころに小澤征爾さん指揮のボストン交響楽団と初めて共演したのもこの曲だったと振り返った。小澤さんから当時、上手なだけではだめで、何をすればさらに進歩できるかを考えなければならないといったアドバイスをもらったといい、それ以来これが自身の最大の励みになっていると明かした。