(彰化中央社)中部・彰化県彰化市で13日、日本統治時代に建設された宿舎群の修繕工事の起工式が行われた。王恵美(おうけいび)彰化県長は、完成後に活性化を進め、文化観光のホットスポットにしたいと期待を寄せた。
オンラインデータベース「彰化県文化資産網」によると、同宿舎群は7棟の官舎で、うち2棟は渡り廊下でつながっている。洋風の玄関と応接室があり、典型的な日本の間取りになっており、一部の扉にはヒノキが使われている。2018年には県定古跡への登録が決まった。
文化局は、保存状態は良好で、日本統治時代の建築技術の高さが見られると強調。日本の伝統的な木造建築の技法が取り入れられ、歴史的、文化的価値があるとしている。
王県長は、風雨による劣化がひどく、一部には深刻な損傷も見られるとし、県は2億600万台湾元(約9億円)を投じて修繕すると説明。来年末までに完成させ、活性化させた上で古い建物を彰化の人々の生活に溶け込ませたいと語った。