(台北中央社)ロックバンド「GLAY」のボーカルTERUさんがデザインしたランタンが、2日に台北市内で始まった台北ランタンフェスティバル(台北灯節)で展示されている。3日、TERUさんが蒋万安(しょうばんあん)台北市長や日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)らと共に現地を訪れた。
イベントの公式サイトによれば「実りを待つ木」(等待豊収的樹)と題されたリンゴの木をモチーフにした作品は、TERUさんがふるさとの北海道函館市からインスピレーションを得てデザインした。TERUさんは「困難な時代だからこそ、音楽と絵画を通して多くの人に希望を与えたい」と語っており、日台友好の願いも込められているという。
作品の制作状況を確認するため、これまでに2度、台湾の工場に足を運んだというTERUさん。GLAYの30周年記念ツアーと時期が重なっていたものの、作品に心血を注いだとし、見る人に函館からの祈りを感じてもらえればと話した。
蔣市長は、TERUさんが台湾でコンサートや展覧会を行いたいなら大歓迎するとコメント。TERUさんは、親交がある台湾のロックバンド「メイデイ」(五月天)と市内の台北ドームで共演してみたいと語った。
同イベントは、旧暦1月15日の元宵節(今年は2月12日)に合わせて台湾各地で開催されるランタンフェスティバルのうちの一つで、今年の開催期間は16日まで。台北メトロ(MRT)西門駅前の大通り「中華路」沿いや同駅周辺の中山堂前などを、数々のランタンが彩る。「実りを待つ木」は同駅6番出口そばで展示されている。点灯時間は毎日午後5時から同10時まで。