(台北中央社)京都で来月開催される台湾文化の発信イベント「TAIWAN PLUS」。5回目となる今年は南部・嘉義県の新港奉天宮で祭られる航海の女神、媽祖をはじめとする神々が特別に加わり、台湾の宗教文化を日本の人々に紹介する。台北市内で18日、記者会見が行われた。
イベントは「京都新宝島」をテーマに、マーケットや音楽のステージ、展示などを行う。奉天宮の主神、媽祖に加え、媽祖の守護をする虎爺や配神の千里眼、順風耳なども京都に出張する。奉天宮の同イベントへの参加は初めて。奉天宮は京都市右京区の妙心寺とかねてから交流がある。来場者は三日月型の木片「ポエ」を投げて出た面の組み合わせによって神意を問う占いを体験できる。
マーケットには100を超えるブランドが集結。タピオカミルクティーや豆乳スープ「鹹豆漿」(シェントウジャン)などの台湾グルメを味わえる。音楽ステージには台日のアーティストが出演する。中華民国国慶日(国家の日)の祝賀式典への出演を機に台湾で注目を浴びた京都橘高校の吹奏楽部も登場する。
TAIWAN PLUSは台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会(文総)が主催。今回は京都府の招きに応じて5月11、12日の両日、京都市勧業館みやこめっせで開催される。過去4回はいずれも東京で開かれていた。文総の李厚慶秘書長によれば、昨年は20万人超を集めた。