(台北中央社)台北市内で開かれていた本の見本市「第32回台北国際ブックフェア」(台北国際書展)が25日、6日間の日程を終えた。海外からは、出版関係者や作家、版権エージェントなど合わせて654人が参加した。台北書展基金会は、国際的に注目されているのが見て取れると振り返った。
文化部(文化省)が主催。同基金会が委託を受け実施した。
イベントでは版権の取引も行われ、書籍の版権売買を代理で行う版権エージェントやバイヤーが出展者と行った商談の回数は前年比185%増の1910回に上った。台湾文化コンテンツの国際化を促進する文化内容策進院は18カ国から30人のバイヤーを招待した。
基金会の呉韻儀董事長(会長)は閉幕式で、同フェアは世界的なブックフェアとしては今年最初に行われたとし、時期がとても良かったと言及。海外の図書館からの参加数などのデータに触れ、注目度の高さが分かると述べた。
史哲文化部長(文化相)は、版権取引の商談の増加は書籍の外国語翻訳と密接に関係しているとした上で、台湾の書籍の外国語翻訳を推し進める同部の事業「Books from Taiwan 2.0」の今年度予算はこれまでの約2倍になっていると紹介した。