(台南中央社)南部・台南市に残る台湾最古の城「安平古堡」(ゼーランディア城)は2024年に建設から400年を迎える。同市は20日、記念イベントのメインビジュアルやテーマ曲を発表した。
台湾本島で最も早く都市として発展を遂げたとされる台南。1624年、オランダ東インド会社がゼーランディア城を築き、貿易拠点とした。同市ではこれを起点に台南の400年間の歴史をまとめ、紹介するプロジェクト「台南400年」が進められている。
黄偉哲(こういてつ)市長は、「台南400年」は過去に思いを巡らすだけでなく、未来にも目を向けるものだと説明。一連のイベントを通じ、台南の自信や誇りを示し、台南の革新やセンス、魅力を世界に発信していく姿勢を見せた。
メインビジュアルには、安平古堡などの歴史建築や台南に古くから暮らすシラヤ族の伝統的な刺しゅう模様などの要素が取り入れられた。同市出身のデザイナー、李明道(Akibo)氏が設計を担当した。
テーマ曲も台南出身のアーティストが手掛けた。台湾語歌手として知られるシェ・ミンヨウ(謝銘祐)とラッパーのDwagie(大支)がコラボレーションし、台南のグルメや庶民の生活、街の景色を題材に、懐かしさが感じられるメロディーとラップで台南らしさを表現した。