台湾「唐奨」 オンライン授賞式 阪大の岸本氏、受賞に「光栄」

2021/11/20 18:33
「唐奨」を受賞した岸本忠三氏=同賞のYouTube公式チャンネルから
「唐奨」を受賞した岸本忠三氏=同賞のYouTube公式チャンネルから

(台北中央社)東洋のノーベル賞を目指して設立された「唐奨」の授賞式が20日、オンラインで開催された。バイオ医薬賞を受賞した大阪大学免疫学フロンティア研究センターの岸本忠三特任教授は、「栄誉ある賞を受賞し、光栄だ」と喜びを語った。

唐奨は2014年から隔年で受賞者を発表。第4回の昨年度は新型コロナウイルスの影響で、授賞式が延期となっていた。

8人の受賞者らはリモートでスピーチ。岸本氏は、自身が開発に携わった関節リウマチ治療薬「アクテムラ」が、新型コロナの治療薬として米食品医薬品局(FDA)などの緊急使用許可を取得しており、研究がリウマチ患者だけでなく、新型コロナ患者を救えることを願うと語った。

バイオ医薬賞には、岸本氏のほか、米コロラド大学のチャールズ・ディナレロ教授と英オックスフォード大学のマーク・フェルドマン教授が共同受賞した。

永続的な発展賞を受賞した霊長類学者、ジェーン・グドール博士は、気候変動や生物多様性の喪失、新型コロナなどの地球規模の問題に言及し、全ては人類が「環境を尊重しなかった」ことに起因すると主張。解決に向けて各界が関心を払い、努力し続けなければならないと語った。

東南アジアの視点から中国の歴史を理解するユニークな見解で漢学賞を受賞した王賡武氏は、漢学には探究に値する分野がまだ多くあると強調。唐奨を通じてさらに多くの人に中華文明の価値に気付いてもらえればと語った。

法治賞はBangladesh Environmental Lawyers Association(バングラデシュ)、Dejusticia: The Center for Law, Justice and Society(コロンビア)、The Legal Agenda(レバノン)の3団体が受賞。いずれも代表者らが社会・環境正義の実現、弱者の権利保障、法治の基本的なメカニズムの改善に引き続き尽力する考えを示した。

(陳至中/編集:齊藤啓介)

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