(新北中央社)14日午前、北部・新北市林口区沖の海域でゴムボートに乗った中国人の男1人が見つかった。海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)によると、男は通報を受けて駆け付けた海巡署や新北市政府消防局の職員に支えられて上陸し、中国で負債があり、台湾で新たな生活をしたかったと話したという。重い脱水症状のため、人道的観点から医療機関に搬送された。
海巡署は男について、約30歳で全長約3.6メートルのボートに乗って中国浙江省寧波市の海岸から来たとみられると説明。ボートが小さく、低速で航行または漂流していたため、レーダーでは探知できなかったとした。
台湾で対中政策を担う大陸委員会は同日、「台湾地区・大陸地区人民関係条例」では、大陸地区の人民が台湾の主務機関の許可を得ていない場合、台湾地区に進入してはならないと定めていると強調。違反者には5年以下の懲役に加え、50万台湾元(約220万円)以下の罰金が併科されることがあるとした。
また今回のケースについては、現在海巡署が規定に従って対処しているとした上で、今後司法機関による調査が行われるとした。