中国、福建省住民の金門旅行近く解禁と発表 対中担当の大陸委「歓迎」／台湾

（台北中央社）中国の文化・旅遊部は30日、福建省の住民を対象に台湾の離島・金門への旅行を間もなく再開すると発表した。台湾で対中政策を担当する大陸委員会は同日、喜ばしいことだと歓迎した。

中央社の取材に書面で回答した。書面には政府が複数回にわたって中国人客の金門・馬祖（ともに福建省に近い島）旅行を歓迎する考えを表明していることも記されている。

中国人客の金門旅行解禁を求め、同県議会議員や旅行業者からなる訪問団が22日、北京で中国の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室のトップ・宋濤主任と会談し再開を要望しており、中国当局がこれに応じる格好となった。

中国は2019年8月以降、台湾への個人旅行を、新型コロナウイルスの感染が拡大した20年からは訪台団体旅行も禁止。今年4月には同じく同省住民による馬祖への旅行解禁を発表し、今月から再開している。