(南京中央社)中国を訪問している馬英九(ばえいきゅう)前総統は29日、南京にある「南京大虐殺記念館」を見学した。南京事件について「人類の歴史においてめったにない野獣のような行為」だとし、「歴史を決して忘れてはならない」とのメッセージをノートに書き残してきたと明かした。
同館の見学後、報道陣の取材に応じた。事件では「中国人が最大の被害者」となったとも述べ、「われわれ全ての中国人はこの事件から教訓を得るべき。自立し自らを強く奮い立たせ、他者から虐げられないようにしなければならない」と神妙な面持ちで語った。
日中戦争については、「当時の日本との戦いほど多くの屈辱と迫害を受けたことはない」と話した。
両岸(台湾と中国)間の軍事衝突を避けるにはどうすべきかとの質問には、両岸は共に平和を追い求めるべきだと答え、両岸間で戦いを避けるための話し合いが必要だとの見解を示した。