台湾で天安門事件の追悼集会 香港撤去の像再現 「かつての香港」思いはせる

2022/06/05 17:25
「国恥の柱」のレプリカを囲んで写真を撮る人たち
「国恥の柱」のレプリカを囲んで写真を撮る人たち

(台北中央社)中国政府が民主化運動を武力弾圧した天安門事件から33年を迎えた4日夜、台北市内で追悼集会が開かれ、香港で撤去された同事件の犠牲者を悼む像の複製が披露された。集会に参加した香港からの移住者は、台北での集会には天安門事件を追悼できた「かつての香港」を悼む意味もあると語った。

香港国家安全維持法(国安法)施行以降、反体制的な言動を取り締まる動きが強まる香港では天安門事件の追悼集会が開催できなくなっている。この日の台北での集会には香港からの移住者も駆け付け、会場では広東語が飛び交い、参加者は「光復香港(香港を取り戻せ)」などと声を上げた。

集会で披露されたのは昨年、香港大から撤去された「国恥の柱」の複製。作者であるデンマークの芸術家から許可を得て、3Dプリンターで制作された。主催団体「華人民主書院協会」の曽建元・理事長はこの像について、香港が天安門事件を忘れないという思いを台湾が引き継ぐことの象徴だとしている。

像がお披露目された後、事件が発生した1989年6月4日にちなみ、午後8時9分から64秒間、黙とうがささげられた。

曽氏は、中国は普遍的価値を危険にさらす「巨大な獣」だとし、中国のそばにある台湾が民主主義を守り抜く決意を世界に示す必要性を訴えた。

▽天安門事件の記憶「香港で消されている」=蔡総統

蔡英文(さいえいぶん)総統は4日、フェイスブックを更新。香港で像が撤去されたことなどに触れ、天安門事件の集合的記憶が香港から組織的に消されていると指摘した。

その上で、このような横暴な手段でも人々の記憶が消されることはないと信じているとし、民主主義の価値を堅持し、理念の近いパートナーと互いに支え合っていく必要があるとの考えを示した。

(沈朋達、賴于榛/編集:楊千慧)

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