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台湾の石油化学メーカー、日本の産業ガス大手と提携 半導体用ガスメーカーに共同投資

2026/08/25 14:09
8月18日に大阪府内で会談するGPPC、エア・ウォーター両社の幹部ら(GPPC提供)
8月18日に大阪府内で会談するGPPC、エア・ウォーター両社の幹部ら(GPPC提供)

(台北中央社)石油化学メーカーのグランド・パシフィック・ペトロケミカル(国喬石油化学、GPPC)は25日、日本の産業ガス大手、エア・ウォーターと連携し、半導体用特殊ガスメーカー、宏広新技の増資に参加すると発表した。それぞれ宏広新技の株式35%ずつを取得する。GPPCは今回の出資を通じ、半導体用特殊材料市場に参入するとしている。

報道資料によるとGPPCは、世界的に半導体サプライチェーン(供給網)の現地化が進み、先端材料への需要が高まる中で、日本企業と連携して台湾の半導体材料産業で事業展開することを狙う。

GPPCの邱徳馨董事長(会長)とエア・ウォーターの千歳喜弘社長らが今月18日、大阪府内で会談した。

邱氏は今回の投資について、本業を離れるものではなく、これまで蓄積してきた専門技術と産業統合力を基盤に事業領域を拡大するものだと説明。半導体用特殊ガス市場への参入に当たり、化学産業で培った専門性を生かしてエア・ウォーターと協力し、事業の成功につなげたいと述べた。

GPPCはエア・ウォーターについて、産業ガスを主力とし、半導体向けの高純度ガスや各種特殊ガス、関連設備などを手がけている他、エネルギーや医療、農業、食品など幅広い分野で事業を展開していると紹介した。

千歳氏は、半導体産業を今後の成長に向けた重要な戦略分野と位置付け、製品やサービスの範囲を拡大していきたい考えを示したという。

一方、投資先の宏広新技についてGPPCは、半導体製造工程で使われるフルオロカーボン系ガスや亜酸化窒素(N2O)、二酸化炭素(CO2)などを手がけ、台湾で生産や販売、分析、技術支援を行っていると紹介した。主に半導体ウエハーメーカー向けに事業を展開し、太陽光発電やパネル関連産業にも製品を供給しているという。

GPPCはこの他、特殊危険化学品の輸送を行う愛豊通運の株式23.4%も取得したと発表。同社について、ウエハー製造用材料のサプライチェーンに必要な特殊化学品の輸送や保管、中継、配送を一貫して手がける物流サービスを提供しているとした。

その上で今回の提携について、国際的な産業ガス分野の経験と台湾の現地製造能力を組み合わせ、台日の資源を統合することで、半導体の先端製造工程で高まる高純度材料の需要を取り込めると説明。提携を事業転換と半導体サプライチェーンへの参入に向けた重要な一歩と位置付け、今後は中核事業を最適化しながら高付加価値事業の比重を高め、汎用石油化学製品から特殊化学品、先端複合材料、電子材料向け製品へと事業の重点を移していく方針を示した。

(曽仁凱/編集:田中宏樹)

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