農業部(農業省)林業・自然保育署(林保署)嘉義分署は3日の報道資料で、野生動物を撮影する赤外線カメラの画像に関する分析結果について公表した。2種以上の野生動物が同時に映り込んでいた場合、キョンの登場回数が最も多かったと明らかにした。
同署は国立嘉義大と共同で野生動物の長期モニタリングを実施。データ収集における一連の作業を標準化することで野生動物への干渉を抑えたという。今年1月から8月にかけて45万枚超の画像が撮影され、タイワンツキノワグマ、タイワンカモシカ、キエリテン、ジャコウネコなど保護が必要な種を含む24種余りの哺乳類が確認された。
同署はキョンが他種と映り込む頻度が最も高かったことについて、キョンが他種と「社交」したり「生息域を共有」したりしていることは、キョンが生態環境において生息地を良好に利用できていること、安定した食物連鎖が確保できていることを示すと指摘した。
他にも哺乳類や鳥類の親子、タイワンカモシカの泥浴び、キョンの交尾、タイワンノウサギが外来種の植物を食べる様子など、貴重な行動が多く記録されたとし、生態研究における一次資料を得られたと説明した。



