北東部・宜蘭県頭城鎮に残る日本統治時代に建設された建物が、所有者によって通路部分に規制線が張られ、立ち入り禁止になっていることが分かった。構造の劣化により倒壊の恐れがあるとみられる。建物は文化資産登録されていないものの、宜蘭県政府文化局は21日、支援が必要か所有者と連絡を取るとしている。
文化部(文化省)のデータベース「台湾カルチュラル・メモリーバンク」(国家文化記憶庫)によれば、建物は1920年代の大正期に建設された。道路に面した部分は赤れんが造りで、アーチ状になっている。かつては米店や雑貨店だったとされる。
建物には木の梁が腐り、倒壊の恐れがあるとして近寄らないよう呼びかける紙が貼られている。文化局は所有者に対し、歴史建築に登録する意向があるか確認するとしている。