中部・南投県にある景勝地、奥万大国家森林遊楽区では今月16日から大小さまざまな竹のインスタレーションの一般公開が始まる。国産材を用いた他、環境教育や竹工芸のデザイン、原住民(先住民)族の知恵を結びつけており、地元の豊かな自然のアピールと国産竹の利用推進を図る。
同遊楽区が今年で開園30年を迎えるのに合わせて企画された。目玉は夜行性の猛禽類「ヒガシオオコノハズク」をかたどった高さ6メートルの巨大な作品。タイヤル族やセデック族、ブヌン族に伝わるコウノトリ伝説からデザインのインスピレーションを得て誕生し作品の内部に入ることもできるという。
農業部(農業省)林業・自然保育署南投分署が8日に発表した報道資料によれば、同遊楽区は中標高(1100~2600メートル)の場所にあり、それより高・低標高の所に生息する鳥を餌探しに引き付けることができるため、インスタレーションの多くは鳥類が占めている。中でもヒガシオオコノハズクを最もよく見かけるとしている。
それ以外にも、タイヤル族やセデック族の文化において、「神の鳥」とみなされるメジロチメドリや奥万大を代表する鳥とされるヤマムスメなどの形をした小型の作品もみられる。