日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は10日、フェイスブックを更新し、同協会経済室の亀田陽正室長が着任直後の2021年、自身の祖父、昌樹さんが日本統治時代に校長を勤めていた中部・苗栗県後竜鎮の旧後竜農業補習学校(現後竜小学校)を訪問していたことを紹介した。
赴任前、日本統治時代の台湾で生まれた「湾生」の父親から、昌樹さんが台湾で残した軌跡を自分の代わりに見つけてほしいと言われていた亀田室長。台湾の人との会食で話題にしたところ、後竜に暮らす人の協力が得られ、訪問が実現した。
後竜小学校では校長が亀田室長を案内。校内には教職員が暮らした木造宿舎が残っていた他、当時の業務日誌の中に昌樹さんの名前が記載されているのも見つけた。
亀田室長が日本に一時帰国した際、父親に結果を報告すると、心の底から喜んでいたという。