(台北中央社)北部・桃園市の台湾鉄路(台鉄)桃園駅周辺で進められている線路の地下化工事で遺跡が見つかった。交通部(交通省)鉄道局は4日、計画の段階から遺跡の存在は把握していたとし、2033年の第1期開業目標に現時点で影響はないと説明した。
台鉄桃園駅と同じ駅舎に乗り入れる計画の桃園メトロ(MRT)G07駅の工事でも、2020年に4000年前の「訊塘埔」文化の文物や清の時代の鉄道遺構などが相次いで発見されていた。
鉄道局は、台鉄の地下化工事でもG07駅の工事と同様の文化資産の問題に直面していると説明。影響を受ける範囲は合計で約7500平方メートルに上る。同局はすでに考古遺跡の発掘計画を桃園市に提出し、今年2月下旬からは区域を六つに分けて試掘作業に入っている。今後、必要性に応じて全面的な掘り起こしを行い、文化資産の活性化と保存計画を提出する予定だとしている。
同局は市文化局と密接に連携し、26年7月までに文化資産の審議を終えられるよう努力していくとした。