(台北中央社)台北メトロ(MRT)は17日、ICカードを使って乗車した際に適用される1カ月間の利用回数に応じて運賃の一部を還元する制度について、3月1日から内容を見直すと発表した。還元率が現行の10~30%から5~15%に引き下げられ、約30万人が影響を受ける見込み。
台北メトロは報道資料を通じ、電気代や人件費の上昇などにより、今年は初の赤字になる可能性があると説明。昨年の取締役会で制度の見直しが決まったとしている。
新たな還元率は、1カ月間の利用回数が11~20回で5%、21~40回で10%、41回以上で15%となる。運賃が20台湾元(約90円)の区間を1カ月間に50回利用した場合、還元額は現行の250元(約1160円)から150元(約700円)となる。
また交通部(交通省)は2月から、公路局のウェブサイトで記名登録をしたICカードで公共交通機関を利用すると、最大40%の運賃還元を受けられる新制度「TPASS 2.0」を導入。台北メトロを1カ月間に11回以上利用すると、さらに2%の還元が受けられるとしている。