(新北中央社)新北市政府は25日、同市平渓区の炭鉱跡地にある博物館「新平渓煤鉱博物園区」に残る建造物群を市の歴史建物に登録したと発表した。同市政府文化局は、同地の歴史の記憶をとどめられるだけでなく、台湾北部の石炭産業発展史や採掘に対する理解を深められるとしている。
同園区は1965年に採掘が始まり、97年に閉山した新平渓炭鉱の跡地を利用して2002年にオープンした。日本統治時代から続く台湾北部の石炭産業の開発と経営を見届けてきた。坑道入り口や一部の水平坑道、トロッコを半回転させて積まれた石炭を降ろすチップラー(炭車回転機)、洗炭場、貯炭槽、レールなど10の建造物が歴史建築とされた。
歴史建築登録の審査を行った文化資産審議会の委員は、多くの建造物が完全な形で残されており、石炭業の運営や技術の特徴を示していると強調。建築・技術史的な価値を備えていると評価した。