(台北中央社)中央気象署(気象庁)は4日、軽度台風(台湾基準)台風22号が発生したと発表した。6日以前は台湾の南東沖に向かって進むとみられる。各国の予想を総合すると、台風22号はその後、台湾の南のバシー海峡とルソン島の間を通り抜け、南シナ海方面に進む可能性が最も高いという。8日から10日にかけては台風の影響で、北部や北東部では局地的に大雨になる可能性がある。
台風22号は4日午前8時現在、フィリピンの東の海上を時速32キロで西北西に進んでいる。中心気圧は988ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル。
気象署は、台風22号は現在、南シナ海まで張り出した太平洋高気圧の縁に沿って進んでいるが、6日前後には寒冷高気圧が南下してくるため、進路に影響が出る可能性があると説明。6日前後には速度を緩め、ルソン島の北東でやや停滞するとみられ、その後の進路は不確実だとした。現時点の予想では、西に進む可能性が最も高く、北上する可能性は小さくなっているという。
台湾本島は4日夕方ごろから北東の季節風の影響を受け、基隆北海岸や台北都市圏、北東部・宜蘭では次第に雨となる見込み。5、6日は北部や北東部で所によって大雨になる可能性もある。また、北部や北東部では日ごとに気温が下がり、5日から7日までの朝晩には気温が20度を下回る可能性があるという。北東の季節風の影響は7日まで続く。