(台北中央社)中央気象署(気象庁)は28日、軽度台風(台湾基準)台風21号が台湾に上陸する可能性を排除しないとの予測を示した。早ければ29日午後か夜にも海上警報が、30日午前には陸上警報が発表される見通し。台湾が最も大きな影響を受けるのは31日から11月1日にかけてになると予想されている。
台風21号は28日午前8時現在、台湾本島最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の東南東1050キロの海上を時速14キロから10キロに速度を落としながら西北西に進んでいる。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は28メートル。
同署は台風21号は中度台風の上限にまで勢力を強め、台湾に接近すると予測。それ以上に勢力が強まるかは引き続き観察が必要だとしながらも、台風による影響は台湾全土に及ぶだろうと説明した。
31日から11月1日にかけては台風の影響で、各地で風雨が強まる。北部、東台湾、中部や南部の山地で大雨(24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上)または豪雨(24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上)が発生する可能性がある。特に東台湾では所により豪雨以上の雨が降る可能性がある。2日には台風が次第に遠ざかるが、北部、北東部では北東の季節風の影響で所により一時雨となり、東台湾では雨がぱらつく見込み。