(台北中央社)中央気象署(気象庁)によれば、台風18号は1日未明に強烈台風(台湾基準)に勢力を強めた。勢力を増してゆっくりとした速度で台湾に接近しており、2日に南部に上陸する見込み。
台風18号は1日午後1時現在、南部・高雄の南南西約220キロの海上を時速7キロで、北北東の方向に進んでいる。中心気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル。瞬間最大風速は68メートル。
この日の会見で説明した同署の担当者によれば、台風は2日、強い風や雨を伴って南部に上陸する見込み。速度は今後もゆっくりで、台風の中心が上陸した後に陸地を離れてから速くなるという。
台風の外側の雲の影響で、短時間でまとまった量の雨が降りやすくなる。1日は台湾南部の恒春半島や台東県の山地で局地的に大豪雨(24時間雨量が350ミリ以上または3時間雨量が200ミリ以上)となる恐れがある。花蓮県や台東県、高雄市の山地、屏東県の山地では局地的に豪雨(24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上)となる可能性が、北部・基隆市北海岸や新北市、北東部・宜蘭県、台南市、高雄市、屏東県、台北市の山地では局地的に大雨(24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上)となる可能性がある。
18時間以内に強風域に入る可能性がある地域に出される「陸上台風警報」は、中部・雲林県、南部・嘉義市、嘉義県、台南市、高雄市、屏東県、東部・花蓮県、台東県、離島・澎湖県に発表されている。
同署は山地での土砂災害や低い土地の浸水に警戒を呼びかけるとともに、山に入ったり河川での活動を行ったりしないよう注意を促している。