(台北中央社)中央気象署(気象庁)によれば、中度台風(台湾基準)台風18号は30日午前現在、勢力を強めながら台湾に接近しており、勢力は今後さらに強まる恐れがある。10月1日から3日午前にかけて台湾各地で雨が降り、一部では台湾基準の豪雨となる見通し。
台風18号は30日午後1時現在、台湾最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の南南東約180キロの海上を時速9キロから5キロに速度を緩めつつ、西北西から北西に向きを変えながら進んでいる。中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル。台湾の南の海上がすでに風速13.9メートル以上の強風域に入っている。
18時間以内に強風域に入る可能性がある地域に出される「陸上台風警報」が東部・台東県と南部・高雄市、屏東県を対象に発表されている。
この日の会見で説明した同署の担当者によれば、30日は東台湾で強い雨が降ったりやんだりする他、北部・桃園市以北や中部・南部の山地でも断続的に雨が降る。
10月1日から3日午前にかけては、北部や東台湾、台湾本島南端の恒春半島、中部・南部の山地で大雨(24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上)となり、局所的には豪雨(24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上)となる。特に東台湾や北部の山地、南部・屏東県の山地、恒春半島ではさらに強い雨が降る恐れがある。
台風の影響で、30日は以下の地域で終日または午後からの休業休校の措置が取られている。東部・花蓮県=秀林郷の一部(終日)▽台東県=蘭嶼郷(終日)▽南部・屏東県=恒春鎮、満州郷、車城郷、枋山郷、牡丹郷、獅子郷(いずれも午後から)。