(台北中央社)中央気象署(気象庁)は29日午前11時30分、台風18号は勢力を強め、台湾基準の軽度台風から中度台風に変わったと発表した。台湾には10月1日から2日にかけて最も近づき、北部や東台湾では台湾基準の豪雨(24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上)級以上の雨が降る可能性があるとしている。
台風18号は29日午前11時現在、台湾最南端ガランピ(鵝鑾鼻)の南東約460キロの海上を、時速9キロで北西から西北西に進路を変えながら進んでいる。中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は33メートル。
同署の伍婉華予報官は記者会見で、台風18号は強風域をわずかに拡大しながら台湾に接近していると説明。30日は東台湾や台北都市圏の山地、台湾本島南端の恒春半島で局地的に豪雨が降る可能性があると述べた。10月1~2日は各地で雨が降り、特に2日は北部や東台湾、中部の山地で豪雨になる恐れがあるとして注意を呼びかけた。
台湾に上陸するかは、引き続き観察する必要があるとした。
また同署は29日午前8時30分に海上台風警報を発表し、バシー海峡を航行、操業する船舶に警戒するよう促している。