(台北中央社)台湾の航空会社、エバー(長栄)航空のパイロットが待遇改善を求めている問題で、台湾の航空各社のパイロットでつくる労働組合「桃園市機師職業工会」は18日、早ければ旧正月(今年は2月10日)前後にもストライキを実施する可能性を排除しないと明らかにした。
同労組はエバー航空について、コスト削減と人材の著しい流出により安全性に関わる事故が頻発していると指摘した上で、待遇を巡る交渉も進展がないとして、昨年12月22日から同労組のエバー分会がスト権の確立投票を実施。8日からは対象をエバー航空社員以外の会員に広げた投票が行われている。
同労組によれば、全ての開票は22日に行われ、合法的なスト権が取得できるとの見通しを示した。また投票の実施後、エバー航空側は労組の要望に関する正式かつ実質的な交渉を全て拒否していると強調。スト権取得が確定した場合には直ちに具体的な計画を実施するとし、遅くともスト決行の24時間前には予告するとした。
エバー航空は中央社の取材に対し、労組の自主性を尊重するとしながらも、労組側と意思疎通を図り、交渉する機会を諦めてはいないとした。