(台北中央社)交通省観光署(観光庁)は2日、今年1月以降の訪台客数が500万人を突破したと発表した。周永暉(しゅうえいき)観光署長(長官)は、1~10月の主要市場からの観光客は新型コロナウイルス前の半分の水準を超えているとし、個人客を対象に実施している消費金の抽選キャンペーンにさらに3億台湾元(約14億円)の予算を追加し、個人客の誘致を加速させる方針を示した。
今年、コロナ前(2019年)の5割の水準となる600万人を訪台客目標に設定している台湾。9月13日に400万人を達成して以来、49日での500万人達成となった。
周氏は、訪台客の回復が特に顕著なのは台湾が関係強化を目指す東南アジアや南アジアなどの「新南向国家」だとし、ベトナムやタイ、シンガポールなどはコロナ前の9割の水準にまで戻っていると説明した。
500万人目となったのは、タイから桃園国際空港に到着した女性。女性は3度目の訪台だとし、5日間の滞在で台北都市圏や中部・台中市の観光スポット「彩虹眷村」などを訪れる予定だと話した。
消費金のキャンペーンは観光署が個人旅行者を対象に5月から実施しているもので、旅行者は事前申し込みの上で台湾の空港到着時に抽選に参加し、当選すれば5000元(約2万3000円)分の電子マネーか宿泊クーポンがもらえる。
(編集:名切千絵)