(台北中央社)卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は19日、少子化対策として、新たな子育て支援策を発表した。出産から子育て、教育まで、全面的に支援の拡充を図る。
行政院はこの日、頼清徳(らいせいとく)政権の発足から20日で満2年を迎えるのを前に記者会見を開き、近年の成果や今後の展望について説明した。
新たな子育て支援策では、出産、子育て、教育の各段階において、補助金の増額や負担軽減、柔軟性の向上、ケアの拡大を行う。安心して生み、育てられる社会づくりを目指す。
具体的には、育児休暇の適用対象となる子供の年齢を、現行の3歳未満から、6歳まで引き上げる。また、乳幼児を育てる家庭を対象に、住宅減税も導入する。結婚休暇や出産休暇、出産付き添い休暇についても、より合理的に見直す。
早ければ28日にも行政院院会(閣議)で決定し、全体的な計画を対外的に説明するとした。
行政院案に先立ち、最大野党・国民党の立法院党団(議員団)も18日、0~6歳の全民健康保険料全額免除や半年に1度の託児補助金2万台湾元(約10万円)給付などを盛り込んだ子育て支援策を発表した。予算規模は年間2416億元(約1兆2140億円)に上る。
内政部(内務省)戸政司の統計によると、台湾の合計特殊出生率(一人の女性が一生の間に出産する子供の数)は2024年現在、0.885まで低下しており、世界的にみても最低水準にある。そのため、少子化対策が喫緊の課題となっている。