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俳優のダレン・ワン容疑者を起訴=新北地検 兵役逃れ 他の芸能人や仲介役も/台湾

2025/06/17 14:47
3月13日、台北駅で入隊手続きを行うダレン・ワン被告
3月13日、台北駅で入隊手続きを行うダレン・ワン被告

(新北中央社)台湾新北地方検察署(地検)は16日、不法に兵役を逃れた俳優のダレン・ワン(王大陸)容疑者やシンガーソングライターのナイン・チェン(陳零九、本名陳志豪)容疑者ら兵役年齢の男24人と仲介役4人を起訴した。ワン被告は、刑法の虚偽文書を公務員に記載させた罪に該当すると認定された。

起訴状などによれば、仲介役4人は2016年から25年1月までの間、チェン被告ら23人から1人当たり5万~50万台湾元(約24万~240万円)、合計403万元(約1970万円)を受け取り、高血圧症を装って兵役を逃れる手口を伝えた。

手口は、血圧検査で息を止めたり、測定器を24時間装着する血圧検査で受診者の替え玉を行ったりして重度高血圧の診断証明を手に入れ、兵役免除などを判断する健康状態の基準「体位」を変更するための再検査を行政機関に申請するもの。再検査が承認された後、再び替え玉で血圧検査を受けた上で、最終的に兵役免除の証明が発行されたという。

また、ワン被告は長期間にわたって海外におり台湾の医療機関を受診できなかったため、仲介役に360万元(約1760万円)を払った上で自身の身分証と健康保険証を渡し、他人に医療機関を受診させた。だが、この仲介役が今年1月に収監されたため、ワン被告の兵役逃れに関する手続きは完了させられなかった。ワン被告はさらに今年2月、身分証と健康保険証を紛失したと偽り、再発行を申請した。

検察は関連の捜査を終え、ワン被告が刑法の虚偽文書を公務員に記載させた罪に、その他の27人は同罪と兵役妨害治罪条例違反に当たると認定した。

検察は、兵役制度は社会の安定や国家の安全を維持する基盤であることから、違法な手段で兵役を逃れて制度の公平性を破壊する行為は、社会秩序や国家安全に重大な影響を及ぼすと指摘した。

(王鴻国/編集:田中宏樹)

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