(台北中央社)全国高校駅伝競走大会が21日、京都府で行われた。男子の部で仙台育英学園高校(宮城県)の台湾出身選手、簡子傑(3年)は、2区でケニア出身の選手2人を抜く快走を見せ、チームの準優勝に貢献した。
男子の部には58校が出場。1区終了時点で仙台育英は6位だった。簡は3キロを8分4秒(区間4位)で走り、4位まで順位を上げてたすきをつないだ。
大会の規定で、留学生の出場は各校、2区または5区で1人までとされている。簡はケニア出身のチームメートとのメンバー争いを経て念願の出場をかなえたという。さらに2区の区間成績の上位6人はいずれも留学生で、簡の他はケニア出身だった。
簡の父で、台湾で陸上のコーチを務める簡招旺さんも会場に駆け付けた。中央社の取材に応じた簡招旺さんは「このような成績で高校生活を締めくくることができ素晴らしい」とコメント。3年間の進歩は予想以上だったとし、今後も努力を続けてほしいと期待を寄せた。
今年7月に1500メートル、11月には5000メートルで台湾新記録を樹立した簡。高校卒業後も日本に残り、中央大学に進学するという。