北部・新北市の石門小学校でこのほど、海鳥のカツオドリが発見された。台風襲来時だったため、風雨の中にぼうっと佇んでいるところ、通報を受けて駆けつけた同市動物保護防疫処の職員に保護された。ケアを経てすでに野生に戻ったという。
同処が13日に発表した報道資料によれば、先ごろ、「運動場の芝生には水かきを持つ鳥類が1羽いる。全身ずぶ濡れで風に揺れ、弱っているため、緊急に救援が必要だ」と同小教員から通報があった。
鳥はその場でカツオドリであることが確認された。同処は、台風の影響で多くの鳥類が正常に飛行したり餌を探したりすることができなくなったと指摘。市の動物保護施設に持ち込み、検査の結果、けがはないものの、数日間、食事しておらず、飢餓で飛べなくなったのではないかとの獣医師の判断を説明した。
カツオドリはインド洋や南大西洋、太平洋西部・中東部、カリブ海などに分布し、日本では小笠原諸島などで繁殖する。2021年10月に台湾最南端の屏東県ガランピ(鵝鑾鼻)でもカツオドリを発見したことがある。