(台北中央社)日本外務省が主催する「第19回日本国際漫画賞」の受賞作品が24日、発表され、台湾の作品では、南南日さんの「アミ族の台所」(Mararum:山間料理人)が優秀賞に、狼七(Lang-Chi)さんの「夜明け前の呼び声」(黎明前的回声)が奨励賞に選ばれた。葉明軒さんの「大仙術士 李白(8)」も入賞した。
同賞は海外への漫画文化の普及と漫画を通じた国際文化交流を目的に2007年に創設された。今回は、110の国・地域から過去最多となる738作品の応募があった。台湾からの応募は62作品に上り、中国(72作品)に次いで2番目に多かった。最優秀賞1作品、優秀賞3作品、奨励賞1作品を含む15作品が受賞した。
李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)は報道資料を通じ、台湾漫画は近年、同賞で評価を受け続けていると紹介。前回の授賞式に出席した際、台湾漫画が題材や手法において日本の審査員や業界から注目されていることが見て取れたとし、今後も引き続き、台湾漫画の日本での普及や交流を支持していく考えを示した。
李遠(りえん)文化部長(文化相)は、台湾の漫画作品が再び評価されたことは、台湾漫画が引き続き世界とつながり、頭角を現していることの表れだと喜びを示した。文化部(文化省)として、今後も安定した制度を通じた支援を継続し、台湾漫画の国際化に協力していくとした。
授賞式は来年3月に東京都内で行われる。