(台北中央社)22日から台湾を訪問した鈴木馨祐衆院議員は24日、台北市内で記者会見を開き、頼清徳(らいせいとく)総統や蕭美琴(しょうびきん)副総統、蒋万安(しょうばんあん)台北市長らと意見交換したと明らかにした。「日台関係の強化、国際情勢について話し合い、共通の理解を深められた」と述べた。
鈴木氏は長島昭久衆院議員や神田潤一衆院議員らと訪台。会見では、台湾有事を起こさせないために、抑止力をどう強化し、機能させられるのかを含めて意見交換したと語った。
台湾側との共通理解については「日台両国でしっかりと連携をして台湾海峡周辺地域の安定のために全力を尽くしていこうということで一致している」とした。
長島氏は日中関係の緊張が高まる中で国会議員が訪台することについて、「元々計画していたこと」だと説明。これまでにも議員交流は頻繁に続けてきたとし、日本と台湾との関係を重視していく姿勢を堅持したと語った。
また米国が公表した最新の国家安全保障戦略の内容を受け、「われわれも努力していかなければならない」、「第1列島線、第2列島線にしっかりとした抑止力を構築していかなければならない」とする決意を台湾と共有したと述べた。
神田氏は、経済的な結び付きやさまざまな人的交流があることに触れ、「大事にしていきたい」と語った。
(齊藤啓介)