南部・屏東県では現在、小豆の植え付け時期となっている。農作物を食い荒らすグリーンイグアナによる被害を防ごうと、同県は四つの主な生産地で防除計画を実施し、よく出没する地域では駆除の強化を進めるとしている。
22日に開いた小豆を守るためのPR記者会見で述べた。県農業処の鄭永裕処長は20日から来月10日にかけて、専門の業者に駆除作業を委託すると説明。対象地域は屏東市、万丹郷、新園郷、東港鎮だとした。夜間のパトロール強化と頻繁に出現する場所での捕獲によって農作物被害の軽減を目指す。
「萌え出たばかりの小豆の葉を食べられてしまい、一晩だけで200~300匹も捕まえてしまうんだ」と農家からの苦情を受けた地元の県議たちは、グリーンイグアナの数を減らすためにも「地域ごとの全面的駆除」が望ましいと提言している。
同県は2019年からグリーンイグアナの駆除作業を推進してきた。県の統計によれば、これまでに21万7466匹を駆除した。今年に入ってから現在までに駆除数は8万4771匹に達した。
グリーンイグアナは台湾中部や南部に生息する外来生物。野菜や果物を主食とし繁殖力も強い。