(台北中央社)台日高校野球国際親善試合が25日午後、北部・新北市の新荘野球場で始まる。北海道地区と九州地区の選抜チームが、台湾の高校野球大会「黒豹旗」で優勝した北部・桃園市立平鎮高校、準優勝の国立羅東工業高校(北東部・宜蘭県)とそれぞれ対戦する。同様の取り組みは8年ぶりとなる。
台日の高校野球の交流戦は2015年と17年に開催されたものの、その後は行われていなかった。中華民国野球協会の辜仲諒(こちゅうりょう)理事長が昨年、訪日して日本高野連の会長と話し合い、再開が決まった。
日本高野連の井本亘事務局長は、24日に新北市内で行われた記者会見であいさつし、辜氏が昨年に来日した際、技術面での交流のみならず、異なる国の文化を選手が学べる機会にしたいとの思いを語っていたと言及。途中で野球をやめる生徒も多い中、親善試合を通じて刺激を与え、かけがえのない経験にしたいとの辜氏の考えに感動したと明かした。
日本の選手らは宮崎県で合宿を行ってから台湾に来たという。井本氏は出国前、親善試合は単なる試合ではなく、台湾で多様な経験を積んでほしいとの考えを選手らに伝えたという。
北海道選抜で主将を務める小野悠真投手(北海高2年)は、チームを勝利に導く責任があると意気込んだ。九州選抜に選ばれた新垣有絃投手(沖縄尚学高2年)は、台湾に到着するとサインを求められて驚いたと話した。
大会は27日まで。