(東京中央社)台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)が1日に発表した日本人の台湾に対する意識調査の結果で、回答者の7割以上が台湾に「親しみを感じている」と答えたことが分かった。李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)は「日本の人々が台湾と中国を混同せず台湾人と中国人がまったく異なるということをはっきり理解していること」が世論調査で明らかになったとし、日本の人々に対して深い感謝の意を表した。
調査は民間調査機関に委託し、10月24~28日、インターネットを通じて20~89歳の日本人1000人を対象に行われた。
台湾に対する親しみについて、74.5%が「親しみを感じている」と答えた。その理由としては、「台湾人が親切で友好的」が72.3%と最も多く、「交流の歴史が長い」(40.5%)、「経済的つながりが強い」(31.4%)と続いた。
「親しみを感じている」と答えた割合は前回2023年の調査では76.6%だった。李氏は、代表処として台日交流と友好協力をさらに強化していくべきだとし、台湾の国民全体がさまざまな分野や方向から台湾のイメージを向上するために共に努力していく必要があるとの認識を示した。
李氏は昨年の「日中共同世論調査」で、89.0%の日本人が中国に対して良くない印象を、87.7%の中国人が日本に対して良くない印象を持っているとの結果が出たことについても言及。台湾に対する調査結果とは「天と地の差」だと強調した。
台湾に対する信頼については、63.6%が「信頼できる」と回答。理由の上位5項目は、「日本に友好的だから」(69.7%)、「自由と民主主義の価値観を有している」(50.8%)、「歴史的なつながり」(37.7%)、「平和な国だから」(33.0%)、「経済・貿易パートナーだから」(31.0%)だった。
台日関係に関しては、68.5%が「良い」と答え、54.3%が将来の台日関係は「発展する」との見方を示した。
台日間で最も懸念される問題については、「台湾海峡情勢(台湾と中国との関係)による日本への影響」が49.6%と最も多かった。
同調査は2016年~2021年まで毎年行われ、その後は2年に一度実施されている。