(台南中央社)日台商務促進会(東京都港区)の今角友美会長らは2日、台南市政府で黄偉哲(こういてつ)市長と面会し、半導体、AI(人工知能)を導入したスマート製造、グリーンエネルギー、農漁業サプライチェーン(供給網)、教育旅行などの分野で意見交換した。黄市長はテクノロジー面だけでなく、農業や教育、文化面でも民間団体と手を携えて多様な交流ができることに期待を寄せた。
同市政府の報道資料によれば、黄市長は一行を歓迎し、市の特産のメロンやブンタン(文旦)の一種「白柚」でもてなした。
黄市長はその上で、日本側で輸入許可が下りていない台湾のフルーツがまだ多くあることに言及。輸入解禁に向け同会が日本側に働きかけてもらえればと話し、農業面での交流促進にもつながるとの考えを示した。
また黄市長は、台南には日本統治時代の建物が多く残っていることに触れ、高校生や大学生の教育旅行の行き先として非常に適しているとアピール。台日交流が次世代に根付くことを願った。
今角氏は、台南の街が進化を遂げており、歴史的建造物からも新たな風格が感じられるとし、より多くの日本人に台南を訪れてもらい、台南と日本間の交流の輪を広げる手助けをしたいとの姿勢を見せた。