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無動力のカヌー パラオから台湾まで航海 地元先住民族らが歓迎

2025/05/09 17:40
7日、台東県の離島、蘭嶼に到着した双胴カヌー「アリンガノマイス」(同県政府提供)
7日、台東県の離島、蘭嶼に到着した双胴カヌー「アリンガノマイス」(同県政府提供)

(台東中央社)先月20日、太平洋の島国・パラオを出発した無動力の双胴カヌー「アリンガノマイス」が7日、東部・台東県の離島、蘭嶼に到着した。8日には台湾原住民(先住民)族タオ族の人々らの歓迎を受けた。乗組員は今後数日間、県内各地で地元の人々と文化交流を行う予定。

アリンガノマイスはポリネシアに伝わる航海用カヌーで、全長17メール。計器に頼らず、星の動きや風の向きなどを読みながら、パラオから直線距離で2100キロ以上離れた蘭嶼まで航海した。

饒慶鈴(じょうけいれい)台東県長は8日、自身のフェイスブックを更新し、オーストロネシア語族の祖先たちによる海路での交流を再現し、パラオと台湾の航海史に新たなページを刻んだと語った。また航海の成功は伝統的な航海技術の保存と発展、友好関係の促進に寄与するとし、今後もパラオや米領グアムなどの関係者らと密接に協力し、タオ族やアミ族に伝わるいかだの要素を取り入れた台東独自のカヌーを建造したいと期待を寄せた。

台東県政府によると、今回の航海は県がミクロネシアボヤージング協会と共同で計画。これに合わせてパラオの政府関係者らが訪問団を組んで訪台し、文化交流を行うという。

アリンガノマイスは10日に台東県の杉原湾に向かう予定。乗組員らは11日に台東県政府で開催される関連イベントに出席する。

(盧太城/編集:齊藤啓介)

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