(台南中央社)台湾で英雄視されている明代の武将、鄭成功を祭る南部・台南市の延平郡王祠で29日、鄭成功の台湾上陸364年を記念する祭典が行われた。国内外の鄭成功の子孫や、鄭成功の生誕の地として知られる長崎県平戸市の親善訪問団などが参加した。
祭典は劉世芳(りゅうせいほう)内政部長(内相)が主宰。平戸市からは黒田成彦市長や松本正治市議会議長らが出席した。
台南市の報道資料によれば同市の黄偉哲(こういてつ)市長は、国姓爺(鄭成功)が人々の安寧や健康、幸福を守ってくれることを祈ると同時に、全国や海外から台南に集まった人々を歓迎すると話した。
祭典では、2月に亡くなった平戸観光協会の前会長、藤澤美好氏の追悼も行われた。生前、平戸市の鄭成功生誕400周年記念事業で実行委員長を務めたほか、台南市と平戸市の多方面での協力を積極的に促進してきたという。