(新北中央社)収賄や政治献金横領などの罪で起訴され、拘置所に勾留されている前台北市長で野党・民衆党前主席(党首)の柯文哲(かぶんてつ)被告が29日夜、体調不良を訴え、関係職員に護送されて外部の医療機関を受診した。入院が必要とは判断されず、同日中に拘置所に戻った。
柯氏が勾留されている北部・新北市の台北看守所(拘置所)によれば、柯氏が体調不良を訴えたため所内で検査を行い、数値の異常は見られなかったものの、健康上のリスクが高いことを考慮して提携する医療機関と連絡を取って受診を決めた。医師が診察を行い、入院が必要な基準に達していないと判断した。
また同日には民衆党の黄国昌(こうこくしょう)主席が、柯氏の自費診療を求める申請書を同看守所に提出した。黄氏はその後、看守所前で座り込みを行い、柯氏の血尿や腎臓結石を心配していると主張した。
同看守所は自費診療の申請について、規定にのっとって審査するとしている。