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旧正月連休中も持ち場離れず 「国家公園」職員らの旧暦大みそか/台湾

2025/01/28 16:27
旧正月を前に、トイレや山小屋で使う水を確保するため、予備の水道管を準備する職員=玉山国家公園管理処提供
旧正月を前に、トイレや山小屋で使う水を確保するため、予備の水道管を準備する職員=玉山国家公園管理処提供

(台北中央社)29日は旧正月。台湾は25日から2月2日まで9連休となっている。この期間、台湾では家族と過ごす人が多いが、日本の国立公園に相当する各地の「国家公園」などでは、多くの職員らが入園者対応や園内設備、施設の維持管理などのために勤務を続けており、28日の旧暦大みそかもそれぞれの持ち場で迎えている。

台湾には九つの国家公園と一つの国家自然公園がある。一般人の上陸が認められていない離島の東沙(プラタス)環礁国家公園を除き、旧正月連休中の休園日は28日だけだ。

連休中の入園者数は通常の3~4倍に達すると話すのは、台湾最高峰・玉山(標高3952メートル)周辺を管轄する玉山国家公園管理処のバンカル・ハイバンナン副処長。寒さで水道管が凍結して破裂する恐れがあるため、前もってタンクに水をためたり、予備の水道管を準備したりして、トイレや山小屋で使う水を確保する必要があると語る。また高山病や装備不足、連絡が取れないといった登山客のトラブル対応にも追われる。この期間は最も忙しいが、28日夜は同僚たちと鍋を囲み、労をねぎらうという。

一方、台湾海峡に浮かぶ離島に位置する澎湖南方四島国家公園では、入園者は多くないものの、園内施設の維持や海水淡水化プラントの点検などを行う。同公園の陳国永主任は、冬は海が荒れてフェリーが欠航することが多いため、連休中はいつも島で過ごすという。28日は同僚とふるさとから持ち帰った好きな料理を持ち寄り、「友軍」と呼ぶ海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)や衛生所(保健所)の職員らと食事をし、島民たちとも交流する予定。また遠く離れて暮らす子供ともテレビ電話をすると笑った。

海巡署の職員らと軍の食事会に参加し、海と陸の幸が入った鍋を囲む予定だと話すのは、南部・高雄から約450キロ離れた東沙環礁国家公園の梁芸蓓技士。自ら志願して島に残った。連休中には島を挙げた運動会や砂浜の清掃コンテスなどが行われる予定で、普段は多忙だとしながらも、この期間ばかりは気を休め、交流をすると語った。

(高華謙/編集:齊藤啓介)

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